マンションリノベーション何ができる?できないこと、注意点も解説!

リノベーション全般

こんにちは、えだです。

「リノベーションを検討し始めたけど、実際どういった工事種類があるのかわからない。」
「マンションリノベーションで何に気をつければ良いのかわからない。」
最初にぶつかる疑問だと思いますが、基本的な考え方を理解することで、リノベーションの大枠をつかめるようになります。

今回は、リフォーム・リノベーションの基本的な考え方である「マンションリノベーションの工事リスト」「マンションリノベーションでできないこと」を解説します。
普段、本業でリノベーションの施工管理を行っている経験を基に書いておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.マンションリノベーションの工事リスト一覧はこれ!

マンションリノベーションで行う工事の種類は下記の通りです。

マンションリノベの工事リスト

・木工事
・建具工事
・給排水・衛生設備工事
・給排水・給湯配管工事
・電気設備工事
・ガス設備工事
・空調設備工事
・換気設備工事
・内装工事
・造作家具工事

もしもフルリノベーションを検討しているという場合は、記載されているすべての工事を実施すると思ってください。
では工事の種類ごとに解説していきます。

1.1. 木工事

「木工事」とは、大工さんが中心となり行なう作業で、住宅の床や天井、壁の骨組みを造作します。
その他にもドア枠やタオル掛け・トイレットペーパーホルダー等を固定するための下地施工、フローリング張り、巾木の取り付け、カウンター・パントリー・カーテンボックスの施工など多岐にわたる工事を行います。
木工事が終わる頃には部屋の全体像を現地で視覚的に確認することができるようになります。

1.2. 建具工事

「建具工事」とは、ドアや窓、障子・襖を取り付ける作業で、部屋間の動線に仕切りを設けることで、空間を仕切り、すっきりとした内装に仕上げます。
「間取り変更は不要だが、部屋の印象を変えたい。」という場合にも、建具を交換するだけで印象を変えることができます。

1.3. 給排水・衛生設備工事

「給排水・衛生設備工事」とは、キッチン、浴室、洗面台、トイレなどの水回りの設備工事のことを指します。
キッチン、浴室、トイレなどは、時代とともに各メーカーから性能の良いものが発売されているため、新築当初から15年〜20年ほど経過している場合は、新しいものに交換することで快適になり、生活の質が向上するでしょう。

1.4. 給排水・給湯配管工事

「給排水・給湯配管工事」とは、1.3.で説明したキッチンや浴室までの配管工事のことを指します。
配管の全更新となると費用がかかるポイントになるため、既存配管の劣化状態が著しい場合や配管種類によって、施工可否を判断すると良いでしょう。

1.5. 電気設備工事

「電気設備工事」とは、分電盤やコンセント、スイッチプレート、電話配線、テレビ配線など電気が供給される範囲全般の作業を指します。
間取り変更を行う場合、生活動線に合わせたコンセント・スイッチ位置になるように計画の段階で検討しておきましょう。細かい部分ですが、ここをおろそかにすると、後々住み始めてから「こっちにスイッチがあれば良かったのに。」「ここにコンセントが欲しかった。」というプチ不満が出てくることに繋がります。

1.6. ガス設備工事

「ガス設備工事」とは、ガス給湯器やガス床暖房の設置を行う作業を指します。
床暖房を新たに設置したい場合、設置可能な物件であるかどうか事前確認が必要です。

1.7. 空調設備工事

「空調設備工事」とは、エアコンの設置を行う作業を指します。
物件の状態によっては、外壁に室外機と室内機をつなぐ配管を通す穴が開いておらず、エアコンを設置できない部屋もありますので、物件の事前確認や設計士さんへの事前相談を行うようにしましょう。

1.8. 換気設備工事

「換気設備工事」とは、キッチンフードや浴室、トイレなどに換気を設置する作業を指します。
最近の住居であれば、建築基準法の改正により浴室に24時間換気機能のある浴室換気乾燥機が設置されていることが必須になっています。

1.9. 内装工事

「内装工事」とは、壁のクロス張り替えなどの作業を指します。
内部空間の印象を大幅に変えることができます。完成をイメージしながら、クロスの素材や色を選択しましょう。

1.10. 造作家具工事

「造作家具工事」とは、大工さんが現場に合わせてイチから家具を造作する作業を指します
現場で微調整しながらスペースにぴったりと合わせることができ、デッドスペースをつくらないため、スペースが限られているマンションリノベーションにピッタリです。収納棚やデスク・テーブルなど製作できるものは多岐に渡ります。工事に合わせて製作するため、内装に合った統一感のある空間づくりができます。

2. マンションリノベーションでできないこと

マンションは、専有部と共用部に分けられており、共用部は自由に変更したり工事をすることができません。
判断が曖昧になってしまいがちな部分として、「玄関ドアや窓の交換、PS(パイプスペース)の位置変更、バルコニーの改造、外壁の更新、電気容量アップ、駆体の改造・コア抜き・はつり」などが挙げられます。れらは共用部にあたるので、基本的にはリノベーションできません。

専有部:住戸の駆体の内側部分(住戸内の壁・床・天井、キッチン、ユニットバス、トイレ、配管など。)
共用部:専有部分以外のすべての部分(バルコニー、外に面する窓・玄関ドア、PS(パイプスペース)、廊下、階段、エレベーター、ロビー、屋上、庭園、駐車場、ゴミ置き場など。)

使用上支障があって施工が必要であったり、どうしても手を加えたいという場合にはマンションの管理組合へ事前相談が必須になります。

3. マンションリノベーションの注意ポイント

3.1. 時間がかかる

工事内容がキッチンや浴室の交換のみであっても数日かかりますので、当然その期間はそれらを使用することができません。実施する工事が多い場合やフルリノベーションを検討されている場合は、2〜4ヶ月程度は住むことができないと想定して、仮住まいを検討する必要があります。

3.2. 構造上間取りを変更できない場合がある

マンションが鉄筋コンクリート造である場合、「ラーメン構造」か「壁式構造」であることが多いです。構造上間取りを変更できないのは、「壁式構造」にあたります。
壁式構造である場合、壁で建物の荷重を支えているため、間取り変更をしたいがためにコンクリートの壁を解体したりすることができません。事前に建物構造や間取りを確認しておきましょう。

3.3. 予想外の追加工事が発生する場合がある

リフォーム・リノベーション工事は、解体するところから始まるため、解体して初めて必要な工事を全て把握することができます。既存の状態を流用しようと計画していたけど、いざ解体してみたら腐食していたり、劣化具合がひどかったりと、追加工事で対処せざるを得ない状況もあります。
見積り内容を鵜呑みにせず、見積りにはどういった費用まで含まれているのか、解体後の追加工事が発生するリスクをどれくらい見込むか、確認しておくと良いでしょう。

4. まとめ:工事リスト確認して、しっかり計画しましょう

今回は、マンションリノベーションでできること、できないこと、注意ポイントを解説しました。
マンションリノベーションでは、どんな工事ができるのか、どこまでの範囲を工事するのか、きちんと理解したうえで計画を進めましょう。また見積りを鵜呑みにせず、内容をしっかり確認することが大切です。

以上、えだでした!

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